おとなりさんの感想
全 33 件
2011年に『女の子×女の子コレクション3』という名前で成人向けとして発売されたコミック。現在は何故か成人向けとして扱われずに、改題だけしてそのままデジタル版で販売されている。(各ストアにて対応がまちまちになっているのはそのため。)そして、なんと同名でマンガ図書館Zにて無料で読めるようになっているので、低コストで薦められる百合漫画としてはトップクラスの作品になっている。本書はシリーズの1~3の内の最後のものになっているが、最もクセが弱い作品集でもあるので、ストレートな百合漫画を読みたい方はこれから読んでみてもいいかもしれない。
2023年7月26日
読者を穏やかにさせるタッチに秀でた作者の百合漫画作品集。少女像を描くことに特化している感じで、片方のビジュアルのボイ要素がかなり強め傾向。(同作者のBL作品と比べるとこれでも大分女性らしく描いている…という私感。) 百合漫画において“女子”を見たい人にはかなりお薦め。 こちらの作者の作品は百合・BL問わずタッチに反して毒の強い描写があり、特にこの表題作の『この世にただひとり』は男性による性虐待設定が描かれているので気にする人は要注意。
2023年7月20日
コミック百合姫の創刊期に掲載された読切作品を収録した単行本。今では考えられないが、帯には「恋愛は、少女だけの特権じゃない」と書いてあった。収録作品は学生、社会人、時代劇と、新規開拓時代の本だけあってかなりまとまりがない。登場人物に異性愛者設定がかなり多く、正しくないと切り捨てるか当時の時代を感じて受け止めるかは人によって強く別れると思う。
2023年6月24日
本国である中国のサイトで見たところ、第9話で完結済み。公式のTwitterアカウントによると百合漫画としてアピールしているが、けっこう中途半端な形で終わってしまっているので、残念な作品になっている。(漫画としては料理描写も社会描写も素晴らしかっただけに尚更。)
2023年6月24日
絶版本で、現在デジタルでも販売されていない。この作品は恋愛ではなくあくまで「友情」を描く漫画になっているが、それでも友情ならではのストーリーが展開されるので、むしろその要素をポジティブに捉えると余計に楽しめると思う。出版社の説明では「非成長系友情育成型専門的ストーリー」と書いてあるが、実際には将来のために学び成長するスクール青春ストーリーであり、とても爽やかな漫画になっている。
2023年6月20日
「リアルなレズビアンを描いた傑作」と評価が高く、本サイト登録作品では珍しく実写映画化もされた作品。2001年発売と古いが、セクシャリティの自認だけではなく家父長制といった問題も取り扱っており、社会への観察力は今でも通用してしまう。それでいて悲劇をいたずらに煽るばかりではなく、ポジティブなラブロマンスにまとめているのも傑出。ただ、作風が好みに合わない人が多いせいか、百合漫画として薦められることは少なかったりもするので、「リアル」にこだわりがないなら強くは薦めない。
2023年6月20日
おそらくは性的な部分をメインテーマにした作品集。短めの読切とシリーズ短編が半分ずつといった構成。著者が『アニース』デビューであるせいか、特にそれは関係ないかは何とも言えないが、どちらかというとレズビアンコミックっぽさがかなり強めになっている。最近よく見るような「えっち」全開のコミックを期待すると思ったのと違うように感じるかと思う。本作は完全にフィクションではあるけど、内容としては「リアル」に近いかもしれない。
2023年6月17日
絶版済みの古いアダルトコミック。(『マリみて』の刊行開始とほぼ同じ時期から始まってる作品。) 著者がまだ成人男性向けのアダルト漫画家の頃に描かれたものなので、その差し引きから考えるとかなり百合っぽいが、後年の作品と比べるとあまり百合ではない。人の負の感情をエサにして食い殺していく主人公の話なので、そこのあたりが特に人を選ぶかもしれない。超常的なヒロインが好きな人には特におすすめ。
2023年6月3日
少女2人が共に歩む物語を描いた読み切り漫画を2編収録。絵のクセがけっこう強くて若干人を選ぶが、物語は全身全霊で少女を描いたもので大変素晴らしい。うち1作の『ママの友達』は漫画アプリのマンガMeeで完全無料公開になっている他、集英社公式サイトでもまるまる無料公開しているようなので(期間不明)、是非読んでみてほしい。 https://shueisha.online/entertainment/124331
2023年5月14日
90年代後半という、百合自体まだよく知られていなかったと言われる時代の現代ファンタジー寄宿舎漫画。短編シリーズなので物語のラストそのものは存在していない。少女同士の交流がメインだが、必ずしも百合の意図を持って描かれた作品ではないので、男性との交際描写があったりと、このサイトの趣旨的におすすめしかねる部分が多い。現代ファンタジーとしては読み応えがあり、少女に限定せず一部シニアもカバーしているところも見どころ。出版都合でややこしくなってるが『乙女は祈る―ひみつのドミトリー』が実質的な最終巻になっており、そちらはサイト趣旨的にちょっとおすすめしにくい。BOOTHにて同人誌『ひみつの階段 reunion』も販売されていて、こちらは不思議色のないショートコメディになっている。
2023年5月13日
一大ブームとなった『マリア様がみてる』のコミック版。コミカライズの宿命で「原作のあのシーンがカットされてる」など、けっこう批判的な意見が多いが、大まかにはきれいにまとめてあり、今から『マリみて』を知りたい人に十分薦められる出来だと思う。コミック版では原作の1巻ずつを各1巻ずつでまとめており、9巻の『チェリーブロッサム』(新入生入学巻)まではコミカライズされている。原作者は同性愛に対して否定的なスタンスなので、今基準だとかなり差し引いて読む必要があるかもしれないが、それでも女子と女子との間に希望を見出そうとする姿勢は強く感じられると思う。実質最終巻となる8巻は何でもない卒業式回だが、思わず涙を流してしまいそうな熱い巻なので、是非そこまで読んでみてほしい。
2023年5月12日
百合が全体で4分の1ぐらい入ってる群像劇コメディ。残念ながら紙・電子共に絶版となっているようなので、紙の本を中古購入する以外に読む方法は現状無し。今基準だと載せられない差別的な表現がけっこうあり、「昔はこういった時代だったんだね」と思いつつ読んだほうがいいと思う。全体的にコメディファンタジーなので非現実的な出来事が多いが、レズビアンの将来問題を取り入れている部分はリアルな漫画と言えるかもしれない。
2023年5月6日
90年代前半の(多分)友情テーマの少女漫画。この作品と同時期の百合漫画はほぼ無い気がする。百合どうこう以前に全体的なモラルのレベルが低く、最近との価値観の違いが凄まじい。百合図鑑では「ヤンデレ・サイコ」のタグがつけられていて、おそらく相手役のキャラクターを評して皆そう認識するのだろうけど、主人公の発想もなかなかどうしてわけがわからなくて、勢い任せの超展開に時代を感じてしまう。昔の漫画にありがちな勢いでゴリ押しする展開が好きな人ならかなり楽しめると思う。
2023年4月16日
学園青春ものにファンタジー要素も含ませていて、本格的な世界観で先の展開を期待させるのが◎。ただ、いかんせん、途中打ち切りで実質終了しているのがとても残念。(百合レーベル新生の看板として発表されていたようだが、そのレーベル自体まったく続けられなかった模様。)
2023年4月15日
同人の枠で連載していたので1話ごとのページ数が短めになっているが、ストーリー自体は王道的なスクールラブもの。ちょっと見切り発車的に連載が始まっていて、出会いを描くのが第3話になっていたりと、読んでみて最初は戸惑うかもしれない。片思いキャラもいて、人間模様も楽しく描かれている。
2023年4月15日
百合同人雑誌『ガレット』で連載されている、大人ふたりの百合漫画。恋愛、仕事、そして拾った猫の保護と、いろいろとバランス良く描かれているので、リアルでなおかつ夢のあるストーリーを楽しみたい人にはうってつけ。性の部分もガッツリと描いているので、そういうのをきっちりとやって欲しい読者も不満はないと思う。執筆ペースが通常の商業漫画と比べるとかなり遅いので、既刊の後が気になる人は『ガレット』で追ったほうがいい。本書も『ガレット』もKindle Unlimited対象なので加入していれば追いやすい。
2023年3月31日
書影からは想像できない熱い青春劇が描かれていて、漫画として純粋に推せる作品。ただ、最近の基準だと百合はけっこう薄いというか、百合のためだけに買うにはちょっと熱量が足りないかもしれない。
2023年3月28日
