嘘から始まる恋の夏
「恋心は、簡単に人を嘘つきにしてしまうんです」 丘の上から海が見える、港町の市立蒼波第一高校。 2年生の橘 薫はある夜、中学の頃の担任教師・霜月 深玲に決定的な失恋をする。 その様子を、薫は同じクラスの優等生・御凪 栞里に見られてしまう。 薫は半ばヤケになりながら、栞里に深玲との過去を打ち明ける。 栞里は静かに寄り添って薫の話を聞いた後、神妙な調子で問いかけた。 「橘さんは大切な人の記憶を上書きすることができると思いますか?」 「できるかはわかんないけど、しなくちゃいけないと思う」 すると栞里は突然、ある意外なお願いをしてくるのだった。 「――お兄ちゃんを、忘れさせてください」 それは、想い出の地を一緒に巡ることで、兄との記憶を上書きして欲しいというものだった。 これまでずっと優秀な兄のようになろうとし続けてきた栞里は 進路調査票を目の前にした時、自分のことを自分で決められなくなっていたことに気づいたと言う。 「うん、いいよ。で、何するの?」 栞里の『想い出の地巡り』に付き合うことは、薫にとっても好都合だった。 薫も初恋の人——センセイのことを忘れたいと思っていたから。 そしてふたりの関係を、栞里に想いを寄せる同級生、猪ノ原 莉久も知ることになる。 時にドタバタ楽しくて、時にしっとり切ない恋の物語がいま、幕を開ける——
引用: Steam
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